遊んで学ぼう!

農業・農村のいろいろな働き

2017.5.8

農業・農村は、国土や自然環境を守っています。

農村の田んぼや畑は、農産物を生産するだけではなく、私たちの暮らしにつながりの深い大切な役割を果たしてくれています。
例えば田んぼは、水を貯めてダムの役割をし、下流の町を洪水から守ってくれます。のどかな田園風景は、私たちの心にやすらぎをもたらし、空気をきれいに保ってくれます。
農家が少なくなり、田んぼや畑が荒れ放題になると、私たちの暮らしはもちろん、社会や経済に大きな影響を与えることになるのです。

洪水が起きないようにする

田んぼは周りが畔で囲まれており、畑は土にすき間が多いので、一時的に雨水を貯めることができます。その水量は、全国で東京ドーム約4,000杯分だと言われています。
このため、一度に川に流れる水の量を減らすことができ、洪水を防ぐことに役立っているのです。

きれいな地下水をつくる

田んぼや畑に貯まった水は、ゆっくりと時間をかけて川にもどったり、地下にしみ込んできれいな地下水になります。
川にもどった水や地下水は、飲み水や生活用水になり、私たちの生活に役立っています。

土砂崩れを防ぐ

耕すことで、田畑に貯まった水がゆっくりと地下にしみ込むようになります。
ですから、大雨が降っても地下水が急に増えることをおさえ、土砂崩れなどが起きにくくなるのです。
また、田畑をこまめに手入れすることで、ひび割れなどを早期に発見することができます。
田んぼの水や畑の作物は、土が流れ出るのを食い止めてくれます。

美しい風景をつくる

農村で農業が営まれることによって、作物や農地、水辺や里山が一体となって、美しい風景をつくっています。
農村のきれいな空気や水、美しい緑、四季の変化などは癒しややすらぎを与え、心やからだをリフレッシュさせてくれます。

伝統文化を守る

全国に残る伝統行事やお祭りは、五穀豊穣の祈願や豊作への感謝、農作業の安全を祈る行事など、稲作をはじめとする農業に由来するものが多く、農村にはたくさんの伝統文化が受け継がれています。
それとともに、さまざまな行事と関わりのある郷土料理の伝承など、食文化を守ることにも大きな役割を果たしています。

生きものを育てる

田んぼや畑が川や水路とつながることで、いろいろな生きもののすみかとなります。
生きものは、食べたり食べられたりする関係があり、たくさんの生きものがつながり合って生きています。たとえば田んぼには微生物がたくさんおり、その微生物を小魚が食べ、その小魚を水鳥が食べています。田んぼや畑は、多くの生きものの生活の場になっているのです。

暑さをやわらげる

田んぼの水面から水分が蒸発したり、作物から水分が出ることによって、空気が冷やされます。
冷やされた空気は、周辺の市街地の気温が上がるのをおさえる効果もあります。

その他にも、こんな働きがあります。

有機物を分解する働き

田んぼや畑の土の中にいる微生物は、家畜の排泄物や野菜のくずなどから作った堆肥(有機物)を分解し、作物の養分として利用しやすくしてくれます。

体験学習や教育の場としての働き

農村で豊かな自然のなかに身を置いたり、動物や植物に触れることによって、生命の大切さや食の恵みに感謝する心が育まれます。

医療・介護・福祉の場としての働き

緑豊かな農村で、自然のなかで土に触れ、農作業を行うことは、高齢者や障がい者の機能の回復などに役立っています。

私たちのくらしを守り、豊かにしてくれる農業・農村のいろいろな働きは、農業を営むことで続けることができます。
こうした働きは、お金で買うことのできない日本の大切な財産です。この財産を守るためには、農地を大切に管理し、農業を続けていくことが必要です。

参考/農林水産省WEBサイト「農業・農村の多面的機能」

Recommends

Contents

すくすく写真館

子どもたちのおいしい笑顔、大募集! 写真の投稿をお待ちしています。


PageUp