子どもの食とからだ

子どもの薬の誤飲事故が増えています!!

2018.5.16

文責/薬剤師 JA広島総合病院 薬剤部 永田 佳子

子どもによる薬の誤飲事故が年々増えているのをご存じでしょうか?
子どもは、口に入るものはなんでも食べちゃう。それが薬だと、吐き出してハイ終わり!というわけにはいかないケースも多く、飲んだ薬の種類や量によっては入院しなくてはいけないような重い症状が出ることもあるのです。

今回はその薬の誤飲事故についてご紹介します。事例や対策のポイントを知って、事故が起きないよう気をつけましょう。

どんな薬で誤飲事故が多いの?

錠剤が圧倒的に多いです。口に入れることが想定されていない塗り薬や消毒剤などの誤飲も報告されています。
2歳頃からは、興味を持ったらすぐ手に取るようになりますから、薬をお菓子だと思い込んだり、水剤が甘くておいしかったりすると、一度に沢山飲んでしまうことがあります。

どのように間違えて飲むの?成長時期で特徴はあるの?

  • 6ヶ月から1歳半頃までは包装ごと口に入れて噛んだり、袋や金属チューブを噛んだりするなど、思いもよらない方法で誤飲する傾向があります。
  • 1歳半頃から2歳になると周囲への興味・関心が高まるため、お母さんたちの真似をするなどで誤飲事故が起こります。

どんな置き場所が危ないの?

飲む前に一時的に置いていた薬を、お母さんが目を離した隙に飲んでしまったり、保管場所に戻し忘れた薬を飲んでしまった例が多く報告されています。
報告された誤飲事故では、置き場所で一番多いのがテーブル、台、棚の上、ベットサイドなど。
子どもの身長よりも高いところに置かれていても、足場をわざわざ持ってきて薬を取った事例も報告されています。

子どもは、保護者の想像を超えた行動をとることがあります。兄弟など複数子どもがいると、子ども同士で協力して薬を取り出す場合もあります。子どもの発達段階に応じて、薬の保管場所をよく考えないといけませんね。

対策のポイント

  1. 薬を使うときは、薬の戻し忘れに注意しましょう。一時的に置いたときは、薬から目を離さないよう注意しましょう。
  2. 保管場所は子どもの手の届く所は避けましょう。手が届かない高所の戸棚の中など、見えにくい場所が望ましいです。リスクの高い薬(向精神薬、気管支拡張薬、血圧降下薬および血糖降下薬)の保管は特に注意しましょう。鍵のかかる場所や取り出しにくい容器に入れるなど、複数の対策を講じましょう。
  3. 子どもが見ている前で薬を飲まないようにしましょう。子どもがマネをしないように、自分が薬を飲んでいる姿を見せないことも乳幼児の誤飲事故対策になります。

子供が医薬品を誤飲した際の相談機関

  • 小児救急電話相談 : #8000(お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送されます)
  • 大阪中毒110番(365日24時間対応) : 072-727-2499

*相談される際、効果的に相談して的確な回答を得るためには、誤飲した医薬品名や摂取量など、誤飲事故の発生状況を正確に伝えることが重要です!

【出展】

  • 消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書「子供による医薬品誤飲事故」
  • 消費者庁ホームページ

Recommends

Contents

すくすく写真館

子どもたちのおいしい笑顔、大募集! 写真の投稿をお待ちしています。


PageUp